商品コード:
RLB222712
乳酸菌の利用技術と市場
販売価格(税込):
82,500
円
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Pt
■体裁:B5判、220ページ
■発刊:2010/08
■ISBNコード:978-4-7813-0277-5
■シーエムシー出版
★ 多様化する消費者の訴求に応えるための最新研究開発情報を掲載!
★ 各種メーカーの動向と分野別市場動向を詳細にレポート!
【著者】
八村敏志 東京大学 大学院農学生命科学研究科 食の安全研究センター 准教授
藤原 茂 カルピス(株) 発酵応用研究所 主席研究員
高橋恭子 日本大学 生物資源科学部 食品科学工学科 食品機能化学研究室 講師
上野川修一 日本大学 生物資源科学部 食品科学工学科 食品機能化学研究室 教授
諏訪桃子 三菱化学フーズ(株) 企画管理部 LTグループ
松本光晴 協同乳業(株)研究所 技術開発室 副主査;(独)理化学研究所 知的財産戦略センター 辧野特別研究室 客員研究員
門馬 豪 カゴメ(株) 総合研究所 技術開発研究部
早川喜郎 カゴメ(株) 総合研究所 技術開発研究部 部長
小田耕平 京都工芸繊維大学 名誉教授
平賀和三 京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 助教
岩谷 駿 九州大学 大学院生物資源環境科学府 生物機能科学専攻 応用微生物学講座 博士後期課程
善藤威史 九州大学 大学院農学研究院 生命機能科学部門 分子微生物学・バイオマス資源化学講座 助教
中山二郎 九州大学 大学院農学研究院 生命機能科学部門 分子微生物学・バイオマス資源化学講座 准教授
園元謙二 九州大学 大学院農学研究院 生命機能科学部門 分子微生物学・バイオマス資源化学講座 教授;同大学 バイオアーキテクチャーセンター 教授(複担)
菅 辰彦 (有)バイオ研 代表取締役社長
伊澤直樹 (株)ヤクルト本社 中央研究所 医薬・化粧品研究部 副指導研究員
曽根俊郎 (株)ヤクルト本社 中央研究所 医薬・化粧品研究部 副主席研究員
千葉勝由 (株)ヤクルト本社 中央研究所 審議役
五十嵐俊教 キッコーマン(株) 研究開発本部 基盤研究第2部
津田和久 京都府農林水産技術センター 生物資源研究センター 応用研究部 主任研究員
梅村賢司 明治製菓(株) 生物産業研究所 次席研究員
辻 元人 京都府立大学 大学院生命環境科学科 講師
北村 豊 筑波大学 大学院生命環境科学研究科 准教授
本多慎平 小川香料(株) 舞浜研究所
長谷川秀夫 NPO日本サプリメント臨床研究会 代表理事;(独)理化学研究所 客員研究員
遠藤泰志 東京工科大学 応用生物学部 教授
星野貴行 筑波大学 大学院生命環境科学研究科 生命共存科学専攻 教授
【序文】
乳酸菌とその周辺素材は,プロバイオティクスやプレバイオティクス,あるいはその二つを合わせたシンバイオティクスとして国民に広く受け入れられている。その市場は独自のものを築いており,今後も堅調に推移していくと見られる。
本書籍は技術編と市場編の2編で構成されており,技術編では乳酸菌の利用技術に関する最新の技術情報を各方面の技術者の方にご執筆いただいた。また市場編では,はじめに乳酸菌,オリゴ糖,食物繊維などそれぞれの注目の素材について開発動向や市場動向をまとめ,最後に分野別応用についてレポートした。
最新技術と市場動向,いずれの情報も得られる貴重な資料として皆様の研究の一助となれば幸甚である。
(「はじめに」より抜粋)
2010年8月 シーエムシー出版 編集部
【目次】
【技術編】
第1章 乳酸菌によるアレルギー抑制のメカニズム(八村敏志)
1. アレルギーとその発症機構
2. 腸内細菌とアレルギー
3. 乳酸菌のアレルギー抑制効果
4. 乳酸菌によるアレルギー抑制機序
5. 乳酸菌の作用点としての腸管免疫系
6. おわりに
第2章 乳酸菌による花粉症抑制作用(藤原茂)
1. はじめに
2. 乳酸菌
3. 花粉症症状の緩和を期待しうる乳酸菌の選抜
4. ヒトでの有効性の検証
4.1 自然飛散条件下での花粉症試験
4.1.1 試験方法
4.1.2 試験結果
4.2 スギ花粉曝露施設での花粉症発症試験
4.2.1 試験方法
4.2.2 試験結果
5. 作用メカニズムの推定
6. おわりに
第3章 腸内フローラとアレルギー(高橋恭子,上野川修一)
1. 腸管に生息する共生細菌
2. 腸管免疫系と腸内共生細菌
3. 衛生仮説(hygiene hypothesis)
4. 腸内フローラとアレルギー
4.1 腸内フローラ仮説(microbiota hypothesis,microflora hypothesis)
4.2 腸内フローラによる全身の免疫応答の制御
4.3 疫学的研究におけるアレルギーと腸内フローラの関係
4.4 腸内フローラによるアレルギーの制御機構
第4章 有胞子性乳酸菌と花粉症(諏訪桃子)
1. はじめに
2. 有胞子性乳酸菌とは
3. 有胞子性乳酸菌の特性
4. 有胞子性乳酸菌の効用
5. 有胞子性乳酸菌と花粉症
5.1 被験者
5.2 試験食
5.3 試験スケジュールおよび摂取方法
5.4 検査方法
5.4.1 自覚症状
5.4.2 鼻腔診断
5.5 結果
5.5.1 自覚症状
5.5.2 鼻腔診断
6. 今後の有胞子性乳酸菌への期待
第5章 ビフィズス菌LKM512による成人型アトピー性皮膚炎緩和効果(松本光晴)
1. はじめに
2. ポリアミン
3. アトピー性皮膚炎患者の腸内菌叢と腸内ポリアミン濃度
4. Bifidobacterium animalis subsp.lactis LKM512
5. 成人型アトピー性皮膚炎に対する効果
6. おわりに
第6章 乳酸菌を用いたGABA高含有素材の開発(門馬豪,早川喜郎)
1. 背景
2. 高血圧対策
3. GABAについて
3.1 GABAの発見とその性質
3.2 GABAの代謝系
3.3 GABAの機能性
3.4 GABAの安全性
4. トマト素材のGABA富化
4.1 最適菌種の選抜
4.2 最適素材の選抜(素材製造条件変化)
4.3 発酵条件の検討
5. おわりに
第7章 乳酸発酵によるGABA含有漬物の製造(小田耕平,平賀和三)
1. はじめに
2. GABA生産菌の分離・同定
3. L13株によるGABA生産性
3.1 L.brevis IFO 12005との比較
3.2 培地の初発pHの影響
3.3 培地のpH調整とGABA生産
4. 千枚漬けの試作
5. おわりに
第8章 乳酸菌が生産する抗菌ペプチド―探索と応用研究―(岩谷駿,善藤威史,中山二郎,園元謙二)
1. はじめに
2. 乳酸菌バクテリオシンの性質
3. 新奇な乳酸菌バクテリオシンの探索
4. 乳酸菌バクテリオシンの応用と産業的な利用方法
5. おわりに
第9章 インスタントヨーグルト(菅辰彦)
1. はじめに
2. 乳酸菌と健康の関わり
3. 乳酸菌(死菌)と健康の関わり
4. インスタントヨーグルト開発にあたり留意した項目
5. 製品完成後生じた問題点
6. 解決策
7. おわりに
第10章 乳酸菌・ビフィズス菌発酵を利用した化粧品素材の開発(伊澤直樹,曽根俊郎,千葉勝由)
1. はじめに
2. 素材開発事例
2.1 乳酸菌培養液
2.2 乳酸桿菌/アロエベラ発酵液
2.3 大豆ビフィズス菌発酵液
3. 今後の開発動向
4. おわりに
第11章 植物由来乳酸菌を利用した飲料・食品の開発(五十嵐俊教)
1. はじめに
2. 乳酸菌発酵野菜飲料の開発
2.1 野菜の摂取目標
2.2 飲料用植物性乳酸菌の選抜
2.3 植物原料の乳酸菌による発酵
2.4 機能性の研究
3. 乳酸菌による豆乳発酵食品の開発
3.1 大豆の栄養および機能性
3.2 大豆タンパクの凝集・凝固
3.3 凝集抑制の乳酸菌選抜
3.4 乳酸発酵豆乳の加工特性
4. 今後の展開
第12章 消費者が安心と感じ受け入れやすい「乳酸菌農薬」の開発(津田和久,梅村賢司,辻元人)
1. はじめに
2. ホウレンソウ萎凋(いちょう)病を防除する乳酸菌の探索
3. ホウレンソウ体におけるP.pentosaceus KMC05株の定着性
4. P.pentosaceus KMC05株による植物病害防除機構
5. P.pentosaceus KMC05株の保健機能性
6. おわりに
第13章 乳酸菌プロバイオティクス食品の減圧噴霧乾燥(北村豊,本多慎平)
1. はじめに
2. 乳酸菌群の粉末化
3. 試験用VSDの構築
4. 加糖乳酸菌飲料のVSD粉末化実験
5. ヨーグルトスターターのVSD粉末化
6. VSD実用化の課題
第14章 漢方(配糖体)の効果を高めるプロバイオティクスの開発(長谷川秀夫)
1. はじめに
2. 人参配糖体の加水分解
3. 配糖体を“有効”にする腸内細菌
4. 腸内細菌による配糖体加水分解には個人差がある
5. 配糖体加水分解能は誘導される…しかしプロバイオティクスは必要
6. 配糖体加水分解能を高めるプロバイオティクスの開発
6.1 配糖体加水分解能をもつプロバイオティクスの発見
6.2 A221による配糖体加水分解能の標準化
6.3 A221のプロバイオティクス効果
6.4 A221による人参の効果増強作用
7. おわりに
第15章 プレバイオティク脂肪酸:オクタデセン酸(遠藤泰志)
1. はじめに
2. オクタデセン酸の乳酸菌増殖促進作用
3. オクタデセン酸の代謝
4. コレステロール除去能に及ぼすオクタデセン酸の影響
5. おわりに
第16章 魚類のプロバイオティクス(星野貴行)
1. はじめに
2. 水産業における「プロバイオティクス」
3. 魚類消化管内優占乳酸菌の季節変化
4. プロバイオティクス候補株の選択と長期投与試験
5. コイヘルペス症の予防効果の検討
6. 魚類用プロバイオティクス開発を目指した新たな展開
7. おわりに
【市場編】
第1章 乳酸菌市場
1. 乳酸菌市場の概要
1.1 はじめに
1.2 プロバイオティクスとプレバイオティクス
1.3 乳酸菌の特性
1.4 乳酸菌の種類
1.5 乳酸菌の生理機能
1.5.1 整腸作用
1.5.2 ビタミンB群の合成作用
1.5.3 発がんリスクの低減作用
1.5.4 内因性感染の抑制作用
1.5.5 血中コレステロールの低減作用
1.5.6 免疫賦活作用
1.6 研究開発動向
1.7 市場動向
2. ラクトバチルス(Lactobacillus)属乳酸菌素材の動向
2.1 概要
2.2 研究開発動向
2.2.1 カルピス
2.2.2 キリンホールディングス
2.2.3 雪印メグミルク
2.2.4 カゴメ
2.2.5 キッコーマン
2.3 ラクトバチルスアシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)の動向
2.3.1 概要
2.3.2 業務用原料サプライヤーの動向
2.4 ラクトバチルスヘルベティクス(Lactobacillus helveticus)の動向
2.4.1 概要
2.4.2 業務用原料サプライヤーの動向
2.4.3 その他のラクトバチルスヘルベティクス乳酸菌メーカー
2.5 ラクトバチルスラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)の動向
2.5.1 概要
2.5.2 業務用原料サプライヤーの動向
2.5.3 その他のラクトバチルスラムノーサス乳酸菌メーカー
2.6 ラクトバチルスプランタラム(Lactobacillus plantarum)の動向
2.6.1 概要
2.6.2 業務用原料サプライヤーの動向
2.7 ラクトバチルスカゼイ(Lactobacillus casei)の動向
2.7.1 概要
2.7.2 業務用原料サプライヤーの動向
2.7.3 その他のラクトバチルスカゼイ乳酸菌メーカー
2.8 ラクトバチルスパラカゼイ(Lactobacillus paracasei)の動向
2.8.1 概要
2.8.2 業務用原料サプライヤーの動向
2.8.3 その他のラクトバチルスパラカゼイ乳酸菌メーカー
2.9 その他のラクトバチルス乳酸菌原料メーカーの動向
2.9.1 ラクトバチルスガセリ(Lactobacillus gasseri)
2.9.2 ラクトバチルスブレビス(Lactobacillus brevis)
2.9.3 ラクトバチルスロイテリ(Lactobacillus reuteri)の動向
2.9.4 ラクトバチルスブフネリ(Lactobacillus buchneri)の動向
3. ラクトコッカス(Lactococcus)属乳酸菌素材の動向
3.1 概要
3.2 研究開発動向
3.3 ラクトコッカス乳酸菌原料サプライヤーの動向
4. エンテロコッカス(Enterococcus)属乳酸菌素材の動向
4.1 概要
4.2 研究開発動向
4.3 エンテロコッカス乳酸菌原料サプライヤーの動向
5. ストレプトコッカス(Streptococcus)属乳酸菌素材の動向
5.1 概要
5.2 研究開発動向
5.3 ストレプトコッカス乳酸菌原料サプライヤーの動向
6. ビフィドバクテリウム(bifidobacterium)属の動向
6.1 概要
6.2 効能
6.3 研究開発動向
6.4 ビフィドバクテリウムロンガム(Bfidobacterium longum)原料サプライヤーの動向
6.5 その他のビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)原料の主なサプライヤーの動向
7. その他の乳酸菌(Leuconostoc,Pediococcus,有胞子性乳酸菌)原料の動向
7.1 概要
7.2 研究開発動向
7.3 業務用原料サプライヤーの動向
第2章 オリゴ糖
1. オリゴ糖の概況
1.1 概要
1.2 研究開発動向
1.3 市場動向
2. フラクトオリゴ糖(Fructo oligosaccharide)
2.1 特性
2.2 製法
2.3 生産
2.4 市場動向
3. ガラクトオリゴ糖(4'-Galacto oligosaccharide)
3.1 特性
3.2 製法
3.3 生産
3.4 市場動向
4. キシロオリゴ糖(Xylo oligosaccharide)
4.1 特性
4.2 製法
4.3 生産
4.4 市場動向
5. 乳果オリゴ糖(Lactosucrose,ラクトスクロース)
5.1 特性
5.2 製法
5.3 生産
5.4 市場動向
6. イソマルトオリゴ糖(Isomalto oligosaccharide)
6.1 特性
6.2 製法
6.3 生産
6.4 市場動向
7. ラフィノース(Raffinose)
7.1 特性
7.2 製法
7.3 生産
7.4 市場動向
8. コーヒー豆マンノオリゴ糖(Manno oligosaccharide from coffee mannan)
8.1 特性
8.2 製法
8.3 生産
8.4 市場動向
9. キチンオリゴ糖,キトサンオリゴ糖(Chitin oligosaccharide,Chitosan oligosaccharide)
9.1 特性
9.2 製法
9.3 生産
9.4 市場動向
10. セロオリゴ糖(Cello oligosaccharide)
10.1 特性
10.2 製法
10.3 生産
10.4 市場動向
11. ラクチュロース(Lactulose,ミルクオリゴ糖)
11.1 特性
11.2 製法
11.3 生産
11.4 市場動向
第3章 食物繊維
1. 食物繊維その他の素材の概況
1.1 概要
1.2 研究開発動向
1.3 市場動向
2. 難消化性デキストリン(Indigestible dextrin)
2.1 特性
2.2 製法
2.3 生産
2.4 市場動向
3. ポリデキストロース(Polydextrose)
3.1 特性
3.2 製法
3.3 生産
3.4 市場動向
4. イヌリン(Inulin)
4.1 特性
4.2 製法
4.3 生産
4.4 市場動向
5. グァーガム酵素分解物(Partially hydrolyzed guar gum)
5.1 特性
5.2 製法
5.3 生産
5.4 市場動向
6. アカシア食物繊維(Acacia gum,Arabic gum)
6.1 特性
6.2 製法
6.3 生産
6.4 市場動向
7. グルコン酸(Gluconic acid)
7.1 特性
7.2 製法
7.3 生産
7.4 市場動向
第4章 応用市場
1. 関連主要メーカーの動向
1.1 明治ホールディングス(明治製菓,明治乳業)
1.2 ヤクルト本社
1.3 味の素&カルピス
1.4 その他メーカーの動向
2. ヨーグルト
2.1 概要
2.2 市場動向
2.3 製品,企業動向
2.3.1 機能性ヨーグルト
2.3.2 プレーンヨーグルトその他
3. 乳酸菌飲料
3.1 概要
3.2 市場動向
3.3 製品・企業動向
4. 医薬品市場の動向
4.1 概要
4.2 市場動向
4.3 製品,企業動向
5. 特定保健用食品
5.1 概要
5.2 市場動向
5.3 製品,企業動向
5.3.1 おなかの調子を整える食品
5.3.2 コレステロールが高めの方の食品
5.3.3 血圧が高めの方の食品
5.3.4 ミネラルの吸収を助ける食品,骨の健康が気になる方の食品
5.3.5 血糖値が気になりはじめた方の食品
5.3.6 血中中性脂肪,体脂肪が気になる方の食品
5.3.7 虫歯が気になる方の食品
6. その他の健康志向食品
6.1 概要
6.2 市場動向
6.3 製品,企業動向
6.3.1 病者用食品およびその他の食品
6.3.2 サプリメント市場
7. 機能性化粧品
7.1 概要
7.2 市場動向
7.3 製品・企業動向
7.3.1 主要企業の動向(化粧品メーカー以外)
7.3.2 その他企業の動向
8. 配合飼料その他
8.1 概要
8.2 研究開発動向
8.3 市場動向
8.4 製品・企業動向