商品コード: RLB222903

機能性樹脂コンパウンドの経済性分析と市場 ―レジンコンパウンド,ポリマーアロイ,熱可塑性エラスマー―

販売価格(税込): 77,000
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出版図書

発行日:2013年11月25日
体裁:A4判・210頁
ISBNコード:978-4-7813-0818-0

【刊行にあたって】
 国内プラスチック業界は、自動車、エレクトロニクスなどの製造業(需要産業)の海外移転から国内の空洞化が進む中で、プラスチック業界における競争力の回復のためにも改めて同業界をふり返る必要がある。
 プラスチック業界の裏方とされる、コンパウンド業界を再チエックすることで、今後の在り方を改めて見出せると確信して、本書"プラスチックコンパウンドの経済性と市場"をまとめた。
 これまでプラスチック材料は、高機能化を求めて基本グレードからカスタマーグレードの多様化を図り、コンパウンド業界も独自の発展を重ねてきた。同時にレジンメーカーやコンパウンド専業メーカーは各自に特化した事業も進めてきた。海外工場へのコンパウンド供給も、現地で容易に調達できる体制づくりが確立されている。
 しかし、今後は海外進出企業向けの供給方法も、再検討する時期に入っている。これまでのコンパウンド事業は、プラスチック材料の品質向上(機能性付与)を重視するため多品種少量生産型に偏り、大量生産の方向には向かっていなかった。
 一方で外資系メーカーは、日系メーカーに比べてコンパウンド事業に対して大きな投資は行なっていない。加えて外注委託が少ないケースが多いなかで、日本メーカーは依然として多種グレード揃えから抜け出せない。むろんエンジニアリングプラスチックでは、機能性を打ち出す必要性からキメ細かなグレードが必要となる場合もある。しかし、汎用プラスチックに関してはグレードの特化はそれほど必要としない。
 日本メーカーも従来のコンパウンド分業化体制以外に、レジンメーカーが直接ポリマー&コンパウンド(インプラント)のライン連動により安価な材料が供給できるはずである。
 本書では、カラーリングについては省略し、主に機能性付与(各種複合材料、タルク、難燃剤、その他)コンパウンドからエラストマー類、ポリマーアロイ関連製品など、できうる限りのメーカーをフォローした。特に"コンパウンドの経済性"については「コスト試算」をもり込み今後の方向性を探索できるようにまとめた。関係各位に本書のご一読をお勧めする。

【著者一覧】
編・著;テクノ情報センター(代表 奥野秀秋)


【目次】
第1章 コンパウンド業界の構造と最新動向-レジンメーカー、コンパウンドメーカー-

1 レジンメーカーと専業コンパウンドメーカー

2 レジンメーカーのコンパウンド事業展開
(1)旭化成ケミカルズ
各種樹脂生産とコンパウンド事業の海外展開
コンパウンド体制
ポリマー生産体制

(2)出光興産
コンパウンド事業
1)概要
2)コンパウンド事業
コンパウンド体制
ポリマー生産体制

(3)宇部興産
コンパウンド事業
コンパウンド体制
ポリマー生産体制

(4)上野製薬
コンパウンド事業
原料供給ソース

(5)カネカ
機能性材料
コンパウンド体制
ポリマー生産体制

(6)クラレ
ポリマーおよびコンパウンド体制
クラレプラスチックスのコンパウンド事業と製品

(7)クレハ
ポリマーおよびコンパウンド事業
ポリマーおよびコンパウンド体制
(8)サンアロマー
PP樹脂とPP樹脂生産体制

(9)SABICイノベーティブプラスチックス
コンパウンド事業の世界戦略
コンパウンド体制
ポリマー生産体制
生産拠点

(10)信越化学
シリコーン樹脂、PVC樹脂系コンパウンド事業
コンパウンド体制
ポリマー生産体制

(11)JSR
エラストマーとABS樹脂に特化
ポリマーおよびコンパウンド体制

(12)JNC
ポリマーおよびコンパウンド事業
中国展開

(13)住友化学
PP樹脂を中心としたグローバル展開
コンパウンド体制
ポリマー生産体制
汎用樹脂のブランド

(14)ダイキン工業
フッ素製品へ特化、フッ素ゴムの中国進出
フッ素ゴム生産体制

(15)ダイセルポリマー
複合コンパウンドと相溶化技術
コンパウンド体制

(16)ダイセル・エボニック
特殊ナイロンおよびエンプラコンパウンドに特化
コンパウンド体制
PEEK樹脂のアロイ化材料の事業化

(17)デュポン
機能性ポリマーの世界展開
デュポンの日本国内生産/加工体制
主要コンパウンド体制
ポリマー生産体制

(18)帝人
帝人化成の吸収合併
コンパウンド体制
ポリマー生産体制

(19)テクノポリマー
スチレン系樹脂を主体に生産
原料、コンパウンド供給体制
ポリマー生産体制

(20)電気化学
コンパウンド体制
ポリマー生産体制
(21)DIC
ケミカルソリューションとグローバルネットワーク事業
コンパウンド体制
ポリマー生産体制

(22)東レ
中国を中心とした樹脂事業再編
コンパウンド体制
ポリマー生産体制

(23)東洋紡
コンパウンド体制
ポリマー生産体制

(24)東ソー
ポリオレフィン、PVC、PPS樹脂主体の事業拡大
コンパウンド体制
ポリマー生産体制

(25)日本エイアンドエル
ポリマー生産体制
コンパウンド体制

(26)日本ポリプロ
PP樹脂の事業統合
ポリマー生産とコンパウンド体制
海外のコンパウンド体制

(27)プライムポリマー
PP樹脂、PE樹脂の専業
グループのPP、PE樹脂生産体制
コンパウンドの海外拠点

(28)ポリプラスチックス
エンジニアリング樹脂のグローバル展開
コンパウンド体制
ポリマー生産体制

(29)三菱ガス化学・三菱エンジニアリングプラスチックス
汎用エンプラの海外生産強化
コンパウンド体制
MGC&MEPのポリマー生産体制

(30)三井化学
PP樹脂事業の世界戦略とオレフィン系、エラストマー製品の拡大
コンパウンド体制
ポリマー生産体制

(31)三菱レイヨン
MMA樹脂と炭素繊維複合材料の強化
コンパウンド体制
ポリマー生産体制

(32)三菱化学
既存製品のグローバル化と海外コンパウンド能力の拡大
コンパウンド体制
ポリマー生産体制
エラストマー関連製品

(33)ユニチカ
ポリマー生産体制
コンパウンド体制


3 専業コンパウンドメーカーの事業展開
(1)アリスケミカル
(2)アルバファインテック
(3)旭化成カラーテック
(4)旭テクノ工業
(5)アロン化成
(6)出光ライオンコンポジット
(7)イチキン(高機能樹脂事業部)
(8)いその
(9)石塚化学産業
(10)エクセルジャパン
(11)エヌピー化成
(12)エヌエスアドバンテック
(13)永興物産
(14)オーケー化成
(15)近江化学工業
(16)大塚化学
(17)大塚産業
(18)川崎三興化成
(19)鹿島ポリマー
(20)クラレプラスチックス
(21)越谷化成工業
(22)コテック
(23)古藤工業
(24)近藤化学工業
(25)サン・アロー化成
(26)三協化学工業
(27)三協化成産業
(28)三泉化成
(29)山陽化工
(30)三洋化成
(31)信越ポリマー
(32)昭和化成工業
(33)新興化成
(34)新菱
(35)GSIクレオス
(36)住化カラー
(37)セツナン化成
(38)ゼオン化成
(39)大日精化工業
(40)Z
(41)高福化学
(42)大洋化学
(43)大東化成工業
(44)大都商会
(45)大豊化学工業
(46)中央化成品
(47)トラスト
(48)東京インキ
(49)東洋インキSCホールディングス
(50)東洋プラスチック精工
(51)濤和化学
(52)日弘ビックス
(53)日東化工
(54)日本カラーリング
(55)日泉化学
(56)日本ピグメント
(57)日本プラス工業
(58)PBIアドバンストマテリアルズ
(59)プラス・テク
(60)ヘキサケミカル
(61)ポリコール興業
(62)三福工業
(63)明菱
(64)三元化成
(65)八甲商会
(66)山五化成工業
(67)リケンテクノス
(68)ロンビック
(69)ユーアイ社

第2章 コンパウンド事業の経済性分析
1 コンパウンド・材料のコスト試算
1.1 複合コンパウンド
1.2 ABS樹脂(カラーリング)
1.3 PP樹脂コンポジット(複合PP)
1.4 コンパウンドの試作価格
1.5 押出し装置の投資額と諸経費
1.5.1 投資額
1.5.2 償却方法と償却額
1.5.3 電力費用
1.5.4 工場人員配置の課題
1.5.5 押出し機稼働時の効率
1.5.6 品質保証
(1) 色合わせ
(2) 各種添加剤の供給
(3) 自社内試験
(4) 1ロットごとに最初と最後のペレットを一括再混合

2 押出し機の概要と押出し機メーカー
2.1 二軸押出し機による樹脂別コンパウンド能力
2.2 二軸押出し機の押出し質量とアプリケーション
2.3 押出し機メーカー

第3章 汎用樹脂、エンジニアリング樹脂、熱可塑性エラストマー市場とコンパウンド動向    
1 汎用樹脂市場とコンパウンド動向
1.1 低密度ポリエチレン(LDPE)
1.2 高密度ポリエチレン(HDPE)
1.3 ポリプロピレン(PP)
1.4 ポリ塩化ビニル(PVC)
1.5 ポリスチレン(PS)
1.6 アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)
1.7 ポリメチルメタクリレート(PMMA)

2 エンジニアリング樹脂市場とコンパウンド動向
2.1 ポリアミド(PA)
2.2 ポリカーボネート(PC)
2.3 ポリアセタール(POM)
2.4 変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE)
2.5 ポリブチレンテレフタレート(PBT)
2.6 特殊エンプラ・スーパーエンプラ

3 熱可塑性エラストマー(TPE)市場とコンパウンド動向

第4章 コンパウンド業界の海外展開

1 総合・専門商社のコンパウンド事業展開
(1)稲畑産業
(2)伊藤忠商事
(3)双日プラネット・ホールディングス
(4)巴工業
(5)豊田通商
(6)長瀬産業
(7)三井物産
(8)三菱商事

2 日系コンパウンド業界の海外進出動向
2.1 国別進出企業
2.1.1 中国
(1)旭化成複合塑料(蘇州)
(2)日超工程塑料(北京)
(3)日超工程塑料(上海)
(4)日超工程塑料(中山)
(5)日超工程塑料(深圳)
(6)日超工程塑料(大連)
(7)北京聚菱燕佛山分公司
(8)大日精化化工(上海)
(9)大科能樹脂(広州)
(10)星科工程塑料(深圳)
(11)北京聚菱燕塑料
(12)上海東洋塑料着色材
(13)上海大賽璐塑料工業
(14)大日精化(深圳)
(15)北京聚菱燕(有)
(16)愛普科精細化工(蘇州)
(17)山陽稲畑複合塑料(香港)
(18)上海虹彩塑料
(19)日彩化工(中国)
(20)上海三井複合塑料
(21)東莞大日化工廠
(22)上海金昌工程塑料
(23)山陽稲畑複合塑料
(24)東莞山陽稲畑工程塑料
(25)稲畑工貿
(26)珠海東洋塑料
(27)三井化学複合塑料(中山)
(28)張家港保税区三井允拓複合材料
(29)三井化学功能複合塑料(上海)
(30)上海金住色母料
(31)深圳美星塑料
(32)上海 RIKEN TECHNOS
(33)天津碧美特工程塑料
(34)東麗吉祥塑料科技(蘇州)
(35)三菱エンジニアリングプラスチックス
(36)上海磯野塑料(有)
(37)東麗塑料(深圳)
(38)天津電高塑料
(39)帝人化成複合塑料(上海)
(40)帝人聚?酸
(41)珠海住化複合塑料
(42)南通匯羽豊新材料
(43)中山DIC色料
(44)沃凱化成工場(上海)
(45)天津松井塑料
(46)高六商事塑料合成染色
(47)天津高六塑料
(48)住化電子材料科技(無錫)
(49)その他の中国進出企業
2.1.2 タイ
2.1.3 マレーシア
2.1.4 シンガポール
2.1.5 インドネシア
2.1.6 ベトナム
2.1.7 フィリピン
2.1.8 インド
2.1.9 韓国
2.1.10 台湾
2.1.11 米国
2.1.12 カナダ
2.1.13 英国
2.1.14 ドイツ
2.1.15 オランダ
2.1.16 ベルギー
2.1.17 フランス
2.1.18 スペイン
2.1.19 イタリア
2.1.20 オーストリア
2.1.21 メキシコ
2.1.22 ブラジル
2.1.23 サウジアラビア

第5章 ウッドプラスチック(木粉コンパウンド)の市場
1 木粉コンパウンド業界の動向
2 木粉コンパウンドの定義と範囲
2.1 ウッドプラスチック(WPC)タイプ
2.2 ウッドプラスチック(WPC)タイプ
3 木粉コンパウンドの市場
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